人生どうでも飯田橋

日々感じたことを綴ります

何もない人

「なぜ自分だけがこんな目に遭わねばならないのか」 多かれ少なかれ、ほとんどの人がこう思ったことがあるだろう。 自我が芽生えて記憶が蓄積され始めると、憂鬱なことやつらいことは尚更記憶に残りやすいものだ。 私が初めて「なんで俺だけこんな目に」と思…

海外旅行初心者におすすめなヨーロッパの街

先日久しぶりにヨーロッパへ行ったので、今まで行ったヨーロッパの都市で旅がしやすかった街をランク付けしました。 1位 リュブリャナ、スロベニア 治安 ★★★★★ 人の優しさ ★★★★★ 日本からのアクセス ★★★★☆ 料理のうまさ ★★★☆☆ あまり馴染みはないかもしれな…

『深夜特急』の世界

『深夜特急』という本を知っているだろうか。 当時26歳だった沢木耕太郎が、香港からロンドンまでを旅した紀行文であり、第1巻出版から30年以上経った現在でもバックパッカーのバイブルとしての地位を確立している。 私は大学2年のとき、この本を初めて手に…

新卒で入った会社を辞めるまでの話

耳の奥で電話が鳴っていた。 それが夢なのか、現実なのか区別がつかない。 やがて意識がはっきりしてくると、自室の白い天井が目に入った。 瞬間、今日の業務のことを考えて憂鬱になる。 私が配属されたのは"輸出混載課"。 各営業所の営業が取ってきた貨物を…

新卒で就活してたときの話 ②

最初は、目眩かと思った。 毎日毎日面接に説明会に疲れきっていた。 目眩が起きてもおかしくはなかった。 やがて、目眩ではなく建物が大きく揺れているのに気づいた。 テレビをつけると、津波が電柱をなぎ倒していく映像が映し出された。 私はただそれを呆然…

新卒で就活してたときの話①

人生の転機と言うが、その出来事が人生の転機であったのかどうかなど、死ぬ間際までわからない。 2010年当時、私は大学3年生であった。 東京の武蔵野で一人暮らしをしていた私は、人生の絶頂期を迎えようとしていた。 彼女さえいなかったが、友達もそこそこ…

大崎下島に至る道

広島県尾道から因島、生口島、大三島を経て今治へ至るしまなみ海道は、その景観の美しさからサイクリストの聖地として知られている。 尾道では乗り捨て可能のレンタサイクルがいくつかあり、気軽にしまなみ海道のサイクリングを楽しむことができる。 尾道駅…

体調不良で会社休みまくって干された話

また体調不良で休んでしまった。 発熱中の3日間のうち、1日は不幸中の幸いで有給中だったので、病欠日数は2日にとどめられた。 しかし、昨年9月末に入社してすでに6日も病欠で休んでいる。 12月 胃腸風邪 1日 2月 高熱 3日 7月 高熱 2日 これ以上は本当にや…

瀬戸内の曽祖父

三原駅を定刻どおりに出発した列車は山陽本線本線と別れ、呉線に入って行く。 ほどなくして左側に瀬戸内の穏やかな海を望むことができた。陽光を浴びてきらめく海面は驚くほどきれいだった。 対岸の島々や入り江には造船所や鉄工所が林立し、かつてこの地域…

人間だけが耐えるのだ

この前TLを眺めていたとき、あるツイートが印象に残った。 憂鬱な気分のときに無理して気分を上げようとしても無駄。 憂鬱なときは暗い音楽を聴いたり暗い番組を見たりして、完全に気分を最下層まで落とす。 あとは上がるしかなくなる。 おぼろげだが、確か…

故郷へ帰る列車

地元から遠く離れた地で一人暮らしを経験した人にはわかっていただけるだろうか。 長期休暇で地元に帰るときの浮き足立った気分。 新卒で東京にいたとき、埼玉グラードにいたときも、地元に帰るときは同じ気分であった。 東京駅の新幹線ホームで自由席に並ん…

こんぴらうどん紀行

うどんが好きである。 やわいうどんではなく、コシのある固い麺のほうか好きだ。 わが故郷の伊勢うどんはやわらかすきであまり好きではない。 埼玉グラードにいたときは、会社帰りによく丸亀製麺に立ち寄ったものだ。 丸亀製麺は天ぷらもうまい。 おろしすだ…

婚活パーティーに行ってきた話

入社してもうすぐ1ヶ月になる。 今のところなんとかやれているが、少しずつ覚えることが増えている。 半年あればひととおりできるようになると言われたが、もう6分の1が過ぎようとしているのにまるで成長が感じられない。 いつか激詰めさんのように豹変する…

一週間乗り切った話

新しい会社に入社し、なんとか一週間乗り切った。 だがこれも四千数百分の一に過ぎないし、これから先のことを考えると不安で仕方ない。しかしもうやり切るしかない。 東京支社のOJTの人が4日間教えてくれたのだが、経験済みの業界だけあって、前職よりは早…

初出勤前夜

いよいよ明日である。 前職のときは日曜の昼頃から憂鬱感が高まり、月曜の朝にピークを迎える。 今日も少しだけEXCELの勉強をしたのだが、復習しないとすぐにすっぽ抜けてしまう。資格を取っても実務で使えないとまったく意味がない。 なぜ自分がこんなに頭…

金子みすゞの詩集を買った話

小さいときから本屋が好きである。 前職在職中の精神状態が悪かったとき、金子みすゞの詩集を買った。 それを目当てで行ったわけではないが、手に取ってぱらぱらとめくるうちに、なんとなく読んでみたくなった。 金子みすゞの詩は国語の教科書にも載っており…

よしもと新喜劇を生で見た話

この前の金曜日、よしもと新喜劇を生で見るために京都まで行ってきた。 私は小学生のときから新喜劇が好きで、毎週土曜日は欠かさず見ていた。半ドンの日は母の作った炒飯か焼きそばを食べながら見るのが常であった。 新喜劇の出演者もギャグもワンパターン…

罰当たりな神頼み

入社日が刻一刻と近づいている。 なので最近はもっぱら運動とエクセルの勉強に勤しんでいる。 ちょっと自慢させてほしいのだが、先日MOSパワーポイント2013は満点合格した。 普通の事務職なら当たり前に使いこなせるソフトが全く使えないので、恥ずかしい…

ジブリ映画のモデルになった城の話

ジブリ映画が好きである。 「その顔で…」と思う人もいるかもしれないが、好きなのだから仕方ない。 ジブリ作品には数々の美しい舞台が描かれている。 ナウシカの風の谷、魔女の宅急便の街、もののけ姫の森、ラピュタ城…… 実在するならば行ってみたいところば…

混浴風呂で若い女性と遭遇する確率

温泉が好きである。 特に田舎にある鄙びた温泉がいい。 前の会社にいたときは埼玉の北部に住んでいた。 高崎までは電車で15分。 都心に出るよりも遥かに近い。 そして群馬は温泉大国である。 行かない理由がない。 わざわざ奥地の温泉まで行かなくても、高崎…

街頭募金に感じる罪悪感

皆さんは下記のような経験をしたことがないだろうか。 街を歩いていると(郊外の駅近くのことが多い)「募金をお願いします」と外国人から声をかけられ、なにか首から下げた身分証明書のようなものと、今まで募金した人が署名した手帳のようなものを見せられる…

幻の路地裏

子どものころ、誰しも野山を駆け回った経験があるに違いない。 最近の子どもは知らんけど。 私も今でこそこのような体たらくではあるが、小学生のころは近所の山や神社を走り回り、自転車を一日中漕ぎ、友人の家でテレビゲームに興じるような子どもであった…

「懐かしい」と感じるとき

石油ストーブの匂いが好きだ。 ついでに言うと、気動車(ディーゼル列車)の排気ガスの匂いも好きである。 小学生のときは冬に石油ストーブを毎日つけており、それを囲むようにして授業を受けていた。 石油ストーブの匂いは、それを思い出して懐かしい気分にな…

新しい手帳を買った話と、行きつけだった定食屋の話

昨日、手帳を買いに行った。 よくわからないけど、バーチカルとかいうのがいいらしい。 3,000円くらいのそこそこ値がはるものを買った。 恥ずかしながら、いままで仕事で手帳を使う機会があまりなかった。 新卒で入った会社は内勤だったので、卓上カレンダー…

自己紹介

やっと落ち着いてきたので、ブログを始めてみました。 2012卒の28歳。 9月から3社目で働き始めます。 新卒で入った1社目ではそこそこうまく行っていましたが、労働環境の悪さから退職。 これがそもそもの間違いでした。 1年数ヶ月のニート(海外プラプラ)のの…