よしもと新喜劇を生で見た話
この前の金曜日、よしもと新喜劇を生で見るために京都まで行ってきた。
私は小学生のときから新喜劇が好きで、毎週土曜日は欠かさず見ていた。半ドンの日は母の作った炒飯か焼きそばを食べながら見るのが常であった。
新喜劇の出演者もギャグもワンパターン化しているが、何度見てもなぜか面白い。歴史が長いだけに出演者の高齢化も進んでおり、島木譲二と井上竜夫の訃報にはさすがの私も胸を痛めた。
私は辻本茂雄がいちばん好きである。カツラをかぶり「茂造」という役に扮する彼を見ると、憂鬱なことが少し紛れるような気がする。そんな彼は人一倍笑いに厳しいらしい。
私が先日見た回も、彼が座長を務めた回である。
丹波橋で近鉄特急を降り、京阪電車に乗り換えて伏見稲荷に行った。数えてみたらこれで7回目の京都であったが、伏見稲荷は行ったことがなかった。
平日だというのに観光客で溢れていた。土日はすごいことになるのだろう。特にtehuみたいな顔をした中国人が多い。中国ではtehu顔が人気なのだろうか。
伏見稲荷と言えば千本鳥居である。鳥居がずらりと並んだ様相はさぞかし壮観なのだろう。しかし鳥居道は観光客で埋め尽くされていた。写真で見るような景色を見たければ、明け方に行かないと駄目だ。
稲荷山の山頂まで登る予定だったが、だるくなってきたので御朱印をもらって早々に下山することにした。
京阪電車で出町柳へ向かう。出町柳は「四畳半神話体系」で名を馳せた鴨川デルタがある。
昼飯を食いながら、ふとベニシアさんの家がある大原へ行くことを思い立った。
バスを待っているとリア充高学歴大学生が自転車で走り抜けて行く。死ぬほどうらやましい。戻りたい。
大原は京都とは思えぬほどの田舎である。大原三千院が有名である。ここで3つも御朱印をもらった。
土産物屋のおばちゃんに「土産にどうかね」とごぼうの漬け物を勧められて試食した。別にまずくはないが、正直買って帰りたいと思うほど旨いものではない。
おばちゃんに「どう? 旨いやろ?」と聞かれ、「ぉーん」と言うと「あ〜その返事は買う気ないやろ。声でわかるわ」と言われた。
確かに買う気はないが、面と向かってそれを言うか? 試食を勧める前に、私の顔面を見て買う気があるか無いかを判断してもらいたかった。
寂光院も行きたかったが、遠いしだるいのでやめた。
祇園の中華料理屋で夕飯を食ったのだが、隣のおっさん連中のうち一人がコンビニへ行ってウコンとバイアグラを買ってきたので笑いそうになった。
そしてグランド花月祇園で新喜劇を見た。茂造が出てきたときは感動で泣きそうになった。いつもテレビで見ている人が目の前にいるのは、なかなか感慨深いものがある。
珠代も相変わらずキチガイだったし、サキさんは激太りしてるし、本当に笑いっぱなしの1時間であった。
また機会があれば見に行きたい。